オキサイド(6521)の半導体事業は2027年2月期上半期の受注高が34億5600万円と上半期として過去最高を記録し、売上高は前年同期比70%増の32億5900万円となった。受注高は全社ではなく半導体事業のみの数値。第2四半期末の受注残高は33億9000万円だった。
経営陣が挙げる背景だ。
アナリスト・機関投資家向け決算説明会で同社は、同事業の主力製品をウエハ欠陥検査装置に搭載される単結晶と深紫外レーザだと説明した。2026年の半導体製造装置市場が23.2%成長するとのSEMIの予測を引用し、四半期ごとの変動はあり得るものの、検査需要は中長期的に拡大が続くとの見方を示した。また経営陣は、納期を確保するため通常より早めに発注する顧客もいると説明。重複発注や通常と異なる発注が生じているとは認識しておらず、こうした受注動向を生産上の課題とは捉えていないとした。
ファラデー回転子の生産能力を一段と増強する。
ファラデー回転子は、データセンター向け光トランシーバに用いられる光アイソレータの中核部材だ。オキサイドによると、供給企業が限られるため供給が不足しているという。同社は8月に生産能力増強へ14億5500万円の投資を決定し(Tokyo Briefの過去記事参照)、さらに10月に8億4100万円の追加投資を決め、10月14日に開示した。2回目の投資決定に先立ち、顧客と需要を改めて確認したという。追加設備による減価償却費の増加額については回答を控え、今後の業績予想や中期経営計画の中で示すとした。
振るわない事業もある。
ヘルスケア事業は対照的だ。原材料の調達環境悪化と価格上昇を受け、オキサイドは主要顧客と取引条件の見直しを協議しており、確度の高い案件のみを予想に織り込んだ。ヘルスケア事業の第4四半期売上高予想は5900万円を見込み、通期売上高予想は18億5100万円から12億1900万円に引き下げた。
それでも通期の連結業績予想は上方修正した。売上高を103億2300万円、営業利益を13億6700万円と見込み、営業利益率は当初予想の9.5%に対し13.2%を見込む。