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オーエスジー、営業利益予想を20%上方修正 需要に加えタングステン在庫と関税還付も

オーエスジーは営業利益予想を300億円から360億円に引き上げ、要因に底堅い産業需要、割安なタングステン在庫、過去の米関税の還付金を挙げたが内訳は示さず、年間配当予想も130円に増額

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月9日2分で読めるオーエスジー6136
工房のトレーに置かれた炭化タングステン製のエンドミルとドリル、その横の金属の棒材、背景にうっすら映る右肩上がりの折れ線グラフ

オーエスジー(6136)は10月9日に発表した修正で、2026年11月期の連結営業利益予想を300億円から360億円に20.0%引き上げた。前回予想は7月10日付だった。2025年11月期の営業利益は203億3000万円だった。

売上高の予想は1850億円から1930億円に、親会社株主に帰属する純利益の予想は210億円から240億円にそれぞれ引き上げた。

要因は3つ、内訳は示さず

オーエスジーは上方修正の要因を3つ挙げているが、いずれについても発表資料に金額は示されていない。

第1は需要だ。同社によると、主要市場の需要は9カ月間を通じて総じて底堅く、とりわけ航空・防衛、電子部品・半導体製造装置、データセンター向け、エネルギー、医療関連が堅調だった。日本からの輸出が増え、グループ会社の稼働率も向上した。

第2は、原材料事業を営む子会社が、タングステン価格の上昇前に調達した原材料在庫を計画より長く使い続けたことだ。このため、価格改定が想定以上に収益性を押し上げた。四半期決算も同様の点を挙げており、価格改定の時期と材料価格上昇の反映時期との差が収益性を押し上げたほか、円安も寄与した。

第3は、過年度に課された米国関税の還付金の計上で、発表資料は利益増加要因に挙げている。同社にとっては単一の項目で、過去に課された関税に関連するものだ。

9カ月累計と第4四半期

8月31日までの9カ月間は、営業利益が275億4000万円で100.2%増、売上高が1432億円で23.5%増だった。第4四半期について、同社は原材料価格と地政学リスクを不透明要因に挙げる一方、受注状況から需要は底堅く推移するとみている。

期末配当予想は15円引き上げて91円とし、年間配当予想は115円から130円となる。同社の配当基準は今期から適用され、配当性向45%か株主資本配当率3.5%のいずれか高い方を目安とする。