協和キリン(4151)は米国でKOMZIFTI(ziftomenib)の販売を開始したが、まだ売上収益の押し上げには寄与していない。Kura Oncologyとの戦略的提携に基づき、両社は米国での利益を50対50で分け合う。協和キリンは折半後のネット損益がプラスの場合は売上収益、マイナスの場合は販売費及び一般管理費として計上する。9月30日までの9カ月間はネット損益がマイナスとなったため、費用に計上された。
米国食品医薬品局は2025年11月、感受性のあるNPM1変異を有し、満足すべき代替治療手段がない再発又は難治性の成人急性骨髄性白血病患者を対象にKOMZIFTIを承認した。この承認を受けて米国での販売が始まった。
増収増益の内訳
9カ月間の売上収益は10.2%増の3849億円だった。コア営業利益は46.8%増の970億円、四半期利益は58.5%増の517億円となった。これらはいずれも累計の数値であり、第3四半期単独の実績ではない。
2つの要因が伸びを押し上げている。円安により売上収益は198億円、コア営業利益は85億円押し上げられた。これとは別に、協和キリンはKHK4083/AMG 451に関するAmgenとの提携を終了し、契約負債の残高を全額収益として認識したことで、技術収入が増加した。同社はこの資料で同項目の金額を開示していない。
研究開発費の減少もコア営業利益を押し上げた。その他の費用は契約損失及び減損損失の計上により増加した。
協和キリンは通期業績予想を据え置き、売上収益5200億円、コア営業利益1300億円を見込む。
