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住友化学、コア営業益予想を2700億円に上方修正 マテリアルズ部門がけん引

住友化学がコア営業利益予想を2150億円から2700億円に上方修正。エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントの予想を200億円から750億円へ引き上げ、全社の増額幅550億円のすべてを占めた。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年11月2日2分で読める住友化学4005
反応塔の下のコンベヤーを流れる樹脂ペレットと、事業セグメントを表す積み上げブロック(うち1つが強調表示)

住友化学(4005)は11月2日、2027年3月期の通期業績予想を上方修正した。コア営業利益は5月14日公表の2150億円から25.6%増の2700億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は700億円から900億円に引き上げた。

上方修正の内訳

営業利益予想は1770億円から2150億円へ、売上収益予想は2兆3600億円から2兆4900億円へ引き上げた。コア営業利益は同社の独自指標で、持分法による投資損益を含む営業損益から非経常的な要因による損益を控除して算出する。

合成樹脂や各種工業薬品を扱うエッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントのコア営業利益予想は、5月時点の200億円から750億円に引き上げられた。同セグメントの増額幅550億円は、全社の増額幅と同額だ。同社によると、前回予想では不透明な事業環境を考慮してリスクを織り込んでいたが、足元では事業活動が順調に進捗しているという。

ICT&モビリティソリューションセグメントは半導体プロセス材料の出荷増加を見込み、50億円増の600億円とした。住友ファーマセグメントは米国でジェムテサを中心に売上が好調に推移していることから、140億円増の1080億円とした。その他・全社費用等は従来の220億円の赤字予想に対し、410億円の赤字を見込む。アグロ&ライフソリューションセグメントは650億円で据え置いた。

上期の実績

4〜9月期(中間期)のコア営業利益は前年同期比32.9%増の1445億円だった。エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントは前年同期の赤字から黒字に転換し、621億円を計上した。同社は、持分法適用会社のラービグリファイニングアンドペトロケミカルカンパニーの業績改善に加え、樹脂価格の上昇に伴う在庫評価差益が寄与したとしている。

別の開示資料によると、同関連会社の業績改善により7〜9月期に持分法による投資利益245億円を計上し、中間期決算に反映した。

株主還元

同社は期末配当予想を1株当たり9円に引き上げ、年間配当予想を17円とした。中間配当は8円。なお、同社は実際の業績が予想と異なる結果となる可能性があるとしている。