宝ホールディングス(2531)は適時開示で、同社と連結子会社のタカラバイオが、タカラバイオのGMP細胞加工受託事業を吸収分割によりS-RACMOに承継させる11月2日付の基本契約書を締結することを決議したと発表した。
今後の手続き
吸収分割契約書の締結は11月16日、効力発生日は2027年1月1日を予定する。簡易吸収分割のため、タカラバイオは株主総会の承認を得ずに実施する。S-RACMOは効力発生日の前日までに株主総会の承認を得る予定だ。
非開示項目
対価は両社間で合意したものの、守秘義務契約により非開示としている。承継する資産・負債も非開示で、同事業の経営成績についても契約上の守秘義務および競争上の理由から非開示とした。
タカラバイオの撤退理由
タカラバイオは2026年5月に公表した「宝グループ中期経営計画2030」に基づき、CDMO事業の収益構造を改善するためGMP細胞加工受託事業からの撤退を打ち出した。今後はGMP製造領域の経営資源を核酸・プラスミド、タンパク質・酵素、ウイルスベクターに集中させるとしている。また、一定規模の人員削減や対象従業員の雇用機会確保に向けた取り組み、技術・ノウハウに係る対価の獲得、設備の売却も計画に盛り込まれている。
S-RACMOは再生・細胞医薬分野の既存の製法開発・製造受託会社(CDMO)で、2026年9月30日現在の出資比率は住友化学が66.6%、住友ファーマ(4506)が33.4%となっている。
宝ホールディングスは、連結業績への影響は軽微だとしている。
