太陽光発電所と系統接続型蓄電池事業を手掛ける東証グロース上場のグリーンエナジー&カンパニーは9月8日、2027年4月期の売上高予想を1円も変えずに利益予想を引き上げると発表した。通期売上高予想は215億円で据え置かれ、6月時点の予想と同じ水準を維持する。通期営業利益予想は14.5億円から17.4億円へ20.0%引き上げられ、親会社株主に帰属する当期純利益予想も8億円から9.6億円へ、同じく20.0%引き上げられた。
| 指標 | 従来予想 | 修正予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 中間期営業利益 | ¥600mn | ¥800mn | +33.3% |
| 中間期純利益 | ¥310mn | ¥440mn | +41.9% |
| 通期営業利益 | ¥1.45bn | ¥1.74bn | +20.0% |
| 通期純利益 | ¥800mn | ¥960mn | +20.0% |
中間期の数字はさらに大きく動く。上期売上高100億円は据え置いたまま、営業利益予想は33.3%増の8億円、純利益予想は41.9%増の4.4億円に引き上げられた。グリーンエナジーによると、系統用蓄電池案件のパイプラインに不透明感があったことから、期初の時点で蓄電池部材や建設工事のコストについてあえて保守的な見積もりを置いていたという。その後、調達体制の最適化や施工プロセスの効率化が進んだことでコストが計画を下回り、売上総利益率が改善した。これとは別に、デジタルツールの導入や社内プロセスの見直しにより、販売費及び一般管理費も計画を下回った。
同日発表された第1四半期決算は、経営陣が年度の早い段階でこれほど自信を持って予想を上方修正できた理由を示している。7月までの3カ月間の連結売上高は47.7億円で前年同期比70.0%増、営業利益は前年同期の500万円から5.1億円に拡大し、営業利益率は0.2%から10.7%に上昇した。このうち系統用蓄電池セグメント単体で売上高19.6億円、利益4.17億円を計上し、今や同社の売上構成の4割超を占める。親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期の1000万円の損失から2.96億円の黒字に転じた。
2026年4月期の実績は売上高183.6億円、営業利益11.9億円で、今期の予想成長率はこの実績を基準としている。今四半期の利益率を押し上げた調達・施工面の効率化が、グリーンエナジーが2029年に掲げる1,000メガワット時の蓄電容量目標に向けてパイプラインを拡大していく過程でも持続するかどうかが、次の焦点となる。
