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ACSL、51.7億円の海外株式売り出しで新株予約権8種の行使価額引き下げ

ACSLは新株418万株を1株1237.25円で海外投資家に売り出し、約51.7億円を調達。価格が新株予約権条件の基準水準を下回ったため、2017年から2026年に承認された8種類の新株予約権の行使価額は9月9日付で一斉に引き下げられる

2026年9月8日2分で読めるACSL6232
行使価格を値下げしたチケットが、積み上がった株券の山の横に描かれたイラストで、背景にはドローンのローターのモチーフがかすかに配されている。

東京証券取引所グロース市場に上場するドローンメーカーのACSLは、海外投資家のみを対象とした新株式の売り出しを完了した。その価格設定には、同社の新株予約権を保有する投資家が無視できない波及効果がある。

8月24日の取締役会で決議され、翌日に価格が決定されたこの募集では、新株418万株を1株1237.25円で発行し、調達総額は51.7億円となった。払込は9月8日のACSLの開示時点までに完了し、発行済株式総数は1957万2474株から2375万2474株へと418万株増加した。この数値は8月21日以降の新株予約権行使を反映する前のものである。

同社によると、この払込価格はACSLが発行済みの新株予約権の条件に定められた時価基準を下回っており、これにより裁量的ではなく機械的な下方修正が発動するという。2017年発行分を含む8種類の新株予約権について、9月9日付で行使価額が引き下げられる。

ACSL新株予約権の行使価額調整(2026年9月9日発効)
ACSLの新株予約権発行条件に定められた基準時価を下回る価格での海外株式売り出しにより発動した調整。
新株予約権シリーズ取締役会決議日旧行使価額新行使価額
2017年第2回2017年7月7日¥163¥156
2018年第1回2018年1月17日¥207¥198
2021年第2回2021年6月28日¥2,566¥2,438
2022年第2回2022年6月10日¥1,897¥1,803
2023年第3回2023年6月14日¥1,304¥1,239
2024年第2回2024年6月14日¥879¥836
2025年第1回2025年6月12日¥1,419¥1,349
2026年第2回2026年4月1日¥1,704¥1,619

今回の募集は日本国外の非居住者のみを対象としたため、金融商品取引法に基づく届出書や目論見書の提出は不要であり、対象株式は1933年米国証券法に基づく登録も行われていない。米国での公募も予定していない。対象となる新株予約権の保有者にとって実質的な結論は明快だ。ACSL株式への転換コストは、2017年発行分から今年4月に承認されたばかりのものまで、1週間前と比べていずれも引き下げられたことになる。