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免税消費が下支え TOKYO BASE自社ブランド不振を補う

TOKYO BASEの上半期売上高は免税消費に押し上げられ21.1%増、国内店舗売上高増加分の72%を免税売上が占めた一方、自社オリジナル業態のUNITED TOKYO、PUBLIC TOKYO、CITYでは既存店売上高が減少

2026年9月14日2分で読めるTOKYO BASE3415
アパレル店内で、たたまれた衣服とレシートプリンターが置かれた免税会計カウンターのイラスト。

STUDIOUS、UNITED TOKYO、PUBLIC TOKYOなどを展開する東証上場アパレル企業のTOKYO BASEは、2026年7月までの半年間の連結売上高が124億7000万円となり、前年同期比21.1%増加した。経常利益は34.8%増の9億2090万円、親会社株主に帰属する当期純利益は11.9%増の5億1820万円だった。この増収増益は、方向性の異なる二つの要因――出店数の増加とインバウンド需要の拡大――によってもたらされた。

けん引役は訪日客だった。

国内店舗の免税売上高は前年の23億8000万円から42.4%増の34億円となった。これにより免税売上高が国内店舗売上高に占める比率は30.1%から6.3ポイント上昇し、36.4%となった。同社によると、免税売上高の増加額10億1000万円は、今期の店舗売上高増加分全体の72.0%を占めるという。5月と6月は特に好調で、免税売上高はそれぞれ前年同期比152.2%増、155.0%増となり、現在の水準は2年前の2.1倍に達している。

自社ブランドの課題

訪日客効果を除くと、状況はそれほど芳しくない。グループ全体の既存店売上高は5.7%増加したが、この平均値の裏には、TOKYO BASEの新しく勢いのある業態と、既存の自社オリジナル業態との間の差が隠れている。THE TOKYO、CONZ、STUDIOUSはいずれも既存店売上高が二桁増となった一方、UNITED TOKYOはわずか1.1%増にとどまり、PUBLIC TOKYOとCITYはともに減少し、前年比でそれぞれ89.0%、90.3%となった。

既存店売上高(2026年7月までの半年間、前年同期=100)
RITANとJAPAN EDITIONは、これら2業態について前年同期比較可能な店舗基準が開示されていないため除外されている。
業態既存店指数
STUDIOUS111.9%
UNITED TOKYO101.1%
PUBLIC TOKYO89.0%
CITY90.3%
THE TOKYO119.2%
CONZ118.9%
全業態105.7%

経営陣はこの点を率直に認めており、自社オリジナル業態の既存店収益性の回復を「次の課題」としている。同社は今期の増収について、主に新規出店と新業態「KEY TIMEZ」の立ち上げによるものとしている。出店20件・閉店8件により店舗数は116店となり、KEY TIMEZはゼロから3億7190万円の売上を積み上げた。

利益率とバランスシートに関する補足

売上総利益率は0.4ポイント低下し53.6%となった。同社はこの要因として、新業態KEY TIMEZの立ち上げ初期に伴う販売コスト、出店拡大による業態構成の変化、ZOZOTOWNを通じた旧在庫の処分を挙げている。TOKYO BASEはまた、池袋パルコの改装に伴うPUBLIC TOKYOとCITYの売り場移転に関連して6780万円の減損損失を計上した。同期間中、同社は自己株式約5億円を取得し、配当金2億6380万円を支払った一方、手元現金は8億7380万円減少し35億2000万円となった。

9月14日に関東財務局に提出された同報告書は、根本的な緊張関係を未解決のまま残している。TOKYO BASEの成長は今や自社がコントロールできないインバウンド消費に大きく依存する一方、自社オリジナル業態の店舗では既存店売上高が減少している。