東証プライム市場に上場する医薬品メーカー、生化学工業(4548)は9月24日、東京証券取引所に対し、ロイヤリティー収入の大幅な減少が見込まれることから、通期の利益予想を黒字から赤字に修正すると開示した。より楽観的な見通しを示してから4カ月後の修正となる。
生化学工業は現在、2027年3月期通期の連結売上高を371億円と見込んでおり、5月13日時点の予想419億円から11.4%の減少となる。営業利益は21億円の黒字予想から21億円の赤字に転じ、下方修正の幅は約41億円に達する。経常利益は42億円から95.2%減の2億円に引き下げられた。親会社株主に帰属する当期純利益は23億円の黒字予想から18億円の赤字に転落し、1株当たり利益予想も41円21銭の黒字から32円96銭の赤字に修正された。
| 項目 | 前回予想 | 修正後予想 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥41.9bn | ¥37.1bn | -11.4% |
| 営業利益 | ¥2.1bn | -21億円 | -41億円 |
| 経常利益 | ¥4.2bn | ¥200mn | -95.2% |
| 純利益(親会社株主帰属) | ¥2.3bn | -18億円 | -41億円 |
| 1株当たり利益 | ¥41.21 | -¥32.96 | - |
比較すると、生化学工業の2026年3月期の連結実績は、売上高366億円、営業損失6.6億円、経常利益17億円、純利益15億円だった。今回新たに見込まれる純損失は、既に薄利だった前期の純利益と比べても、一段の落ち込みとなる。
生化学工業は業績下方修正の要因として、ロイヤリティー収入の大幅な減少見込みという一点のみを挙げた。開示資料は、この減少の背景にあるライセンス契約の相手先、対象製品、契約そのものを特定していない。
今回の修正に伴い、生化学工業は今年に入って初めて、単体(親会社のみ)ベースの業績予想を公表することとなった。同社は通常、単体予想を開示していないが、新たな単体数値と前期実績との差異が、取引所の適時開示基準に該当する見込みとなったためだ。単体ベースでは、売上高が236億円から6.8%減の220億円に落ち込み、営業損失は19億円から36億円に拡大する。前期に7億3700万円だった純利益は25億円の赤字に転落し、1株当たり利益も13円50銭から44円86銭の赤字に転じる見通しだ。
生化学工業は、通期の配当予想も1株当たり30円00銭から20円00銭に引き下げた。中間配当・期末配当ともに15円00銭から10円00銭に減額される。同社は、株主還元を経営上の重要課題の一つと位置付けているとした上で、今回の減配は業績予想の下方修正に伴う直接的な結果であり、誠に遺憾であるとした。
業績・配当の数値はいずれも、まだ終了していない事業年度の予想であり、確定した実績ではない。生化学工業自身の開示資料も、これらの予想が発表時点で想定し得る経済情勢や市場動向を前提としたものであり、今後さまざまな要因により実際の結果と異なる可能性があると注記している。
