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NEDO、バイオものづくり事業の実施予定先に太陽石油と日清オイリオを選定

NEDOの総額約2700億円のバイオものづくり事業で、太陽石油と日清オイリオグループが新たな実施予定先に選ばれた。スケールアップでは製造コストを現行製品の1.2倍以下に抑えることが求められる。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年11月6日3分で読める
処理施設内で回収廃油のドラム缶の横に並ぶパイロット規模の発酵タンクと配管

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2026年11月4日、バイオものづくり革命推進事業の第4回公募で研究開発テーマ2件を採択したと発表した。実施予定先は太陽石油と日清オイリオグループの2社で、同事業での採択件数はこれまでに計19件となった。発表では両社を実施予定先としており、採択条件を満たさない場合は不採択となることがあると注記している。

採択された2件のテーマ

太陽石油のテーマは沖縄地域資源などからの国産バイオ燃料製造実証で、研究開発項目1(b)、1(c)、3、4、5を対象とする。日清オイリオグループのテーマは未利用油糧資源を用いた油脂特化型メタン発酵技術の開発で、研究開発項目3、4、5を対象とする。

第4回公募の採択一覧
実施予定先であり、採択条件を満たさない場合は不採択となることがある。出典:NEDO別紙1。
実施予定先採択テーマ研究開発項目
太陽石油沖縄地域資源等からの国産バイオ燃料製造実証1(b), 1(c), 3, 4, 5
日清オイリオグループ未利用油糧資源を用いた油脂特化型メタン発酵技術の開発3, 4, 5

発表資料は採択テーマ名と対象となる研究開発項目を記載しているが、両テーマの採択額や委託事業と補助事業の具体的な内訳は明らかにしていない。

製造コストの目標水準

NEDOはスケールアップと分離・精製・加工にあたる研究開発項目3および4について、未利用原料などから生産した物質の製造コストを、最終製品を市場投入可能な価格水準である現行製品の1.2倍以下まで引き下げることを開発目標に定めている。事業期間は2023年度から2032年度までの予定で、事業期間総額の予算は約2700億円を見込む。ステージゲート審査の時期はテーマごとに設定される。

経済産業省の研究開発計画は、未利用資源として飲食店の廃食油、食品加工の食品残渣、農業残渣、間伐材、古着、古紙、家庭ゴミ・汚泥などを挙げている。また、研究開発着手から2年以内に初回のステージゲート審査を実施することとしており、審査結果によっては事業の中止や予算の変更を行う場合がある。

参加企業に課される条件

2026年9月1日付の同研究開発計画(第5版)は、改訂履歴にワーキンググループによる事業中止決議の追記を挙げている。同計画は、事業に参加する主要企業の経営層に対し、毎年度ワーキンググループに出席してコミットメント状況を報告するよう義務付けている。コミットメントが不十分と判断され、指定期日までに改善が見られない場合、ワーキンググループは事業中止の意見を決議できる。委託事業では、NEDOが該当年度の受領額の一部について、ワーキンググループが10%、30%、50%などの3段階で定める返還率に基づく返還を求める。補助事業では、改善点の指摘後、改善が見られるまで補助金の支払いが停止される。