東証上場のクラウド会計・人事労務ソフトメーカーのフリー(4478)は、2026年6月期のプラットフォームARR(年間経常収益)が前年同期比21.8%増の435億円以上に達したと発表した。有料課金顧客数は69万件超で、うち法人アカウントは27万件超だった。12カ月平均の月次解約率(解約により失われたARRを前月末ARRで割った値)は全体で1.0%、法人では0.5%だった。
同年度の売上高は前期比27.6%増の424億円超、調整後営業利益は27億円、利益率は6.3%だった。
| 指標 | 2026年6月期(実績) | 2027年6月期(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 424億円(前年同期比+27.6%) | 522億円(前年同期比+23.0%) |
| 調整後営業利益 | ¥2.7bn | 58億円(前年同期比+115.9%) |
| 調整後営業利益率 | 6.3% | 11.0% |
フリーは2027年6月期の業績予想として、売上高を前期比23.0%増の522億円、調整後営業利益を2倍超の58億円、利益率を11.0%に高める見通しを示した。経営陣は、SaaS企業の投資家が用いる成長率と収益性を合算した指標「Rule of 40」の達成目標を2028年6月期として改めて表明した。
フリーはまた、自社製品の対象市場規模(TAM)の推計が上場前の約1.2兆円から現在は約3.7兆円に拡大したと投資家に説明した。この数値は独立した市場調査ではなく、国税庁や総務省統計局のデータを基に同社が算出したものだ。法人セグメントにおける製品浸透率については、中期的に約30%、長期的には50%以上に引き上げる目標を設定した。
