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オーリーズがTOKYO PRO Marketに上場、上期黒字も通期赤字予想

マーケティング支援会社は上期に1660万円の利益を得たが、2026年12月期は3390万円の純損失を予想し、いずれグロース市場への市場変更を目指すとしている

執筆:Tokyo Brief Desk2026年9月29日2分で読めるAll's & Company(英語)637A
売上高の線が上昇し、利益の線が基準線を下回る抽象的なグラフと、広告キャンペーンのパネル、帳簿の山

都内のマーケティング支援会社オーリーズは2026年9月29日、TOKYO PRO Marketに上場した。同市場は東京証券取引所が運営するプロ向け市場。同日、純損益が黒字から赤字に転じる通期予想を公表した。

業績予想

2026年12月期の売上高は16億4000万円と、前期比20.6%増を見込む。営業利益は25万3000円にとどまり、前期比99.2%減の予想。経常損益は1910万円の赤字、親会社株主に帰属する純損益は3390万円の赤字で、2025年は1億1680万円の黒字だった。1株当たり損失は18円89銭を見込む。

通期予想と前年実績の比較
2026年12月期の会社予想と2025年の実績。数値は原資料の千円単位から丸めている。
項目予想(2026年12月期)実績(2025年)
売上高¥1.64bn¥1.36bn
営業利益¥253,000¥32.4mn
経常損益1910万円の赤字¥25.9mn
親会社株主に帰属する純損益3390万円の赤字¥116.8mn

上期の実績は通期予想より好調に見える。1〜6月の売上高は8億5330万円、営業利益は3940万円、親会社株主に帰属する純利益は1660万円だった。中間期の営業利益はすでに通期の営業利益予想を大きく上回っており、資料は下期の内訳を示していない。中間決算短信は監査人のレビューを受けていない。

同社は、予想は既存顧客との取引、新規顧客の獲得見込み、人件費をはじめとする費用を前提にしていると説明している。営業外費用には借入金の支払利息と社債保証料が含まれる。

薄い財務基盤

6月末の総資産は21億9000万円、純資産は1億1980万円で、自己資本比率は2025年末の4.4%から5.5%に上昇した。負債は20億7000万円。上期に現金及び預金は2億4300万円減った一方、新たに連結子会社となったMarooの株式を取得したことでのれんが1億1380万円増えた。キャッシュ・フロー計算書では、同株式の取得に1億970万円、社債の償還に1億3000万円を支出した。発行済み株式数は2025年末の84万株から274万株に増えた。

上場の理由と今後

同社は、信用力と知名度を高めて取引拡大や優秀な人材の確保につなげるとともに、上場会社にふさわしい経営管理体制を構築するために上場したと説明している。上場は既存顧客との関係強化と、専門人材の採用・定着に生かすとしている。

同社は、TOKYO PRO Marketで事業と経営管理体制を整えたうえで、東証グロース市場への市場変更を目指すとも説明している。時期は業績の進捗、市場環境、上場基準への適合状況次第とし、具体的な日付は示していない。市場変更後は資金調達手段を多様化し、採用とマーケティングへの支出を拡大する方針だ。

同社は上場に際し、東京都港区の証券会社を流動性プロバイダーに指定した。中間発行者情報は9月30日に提出する予定。