東証プライム上場のスーパーマーケットチェーン、オークワ(8217)は9月25日、4月に見込んでいた上期の利益から一転して赤字になる見通しを投資家に示し、通期の利益予想を92%下方修正したと発表した。今回の業績予想修正は、同社が4月6日に公表した予想に代わるものだ。
8月20日までの6カ月間について、オークワは連結営業収益を1232億円と予想し、従来予想の1263億円から2.4%の下方修正となる。修正後の予想では、営業利益は6億円の黒字見通しから一転してマイナス5700万円、親会社株主に帰属する中間純利益は3億円の黒字見通しから一転してマイナス1億8700万円となり、4月時点の計画から4億8700万円の下振れとなる。前年同期の実績は2億4800万円の黒字だったため、今回の修正予想は計画未達にとどまらず、前年同期比でも減益となることを意味する。この開示はオークワ自社の店舗の業績に関するものであり、スーパーマーケット業界全般について述べたものではない。
| 項目 | 上期(従来) | 上期(修正後) | 通期(従来) | 通期(修正後) |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | ¥126.3bn | ¥123.2bn | ¥255.5bn | ¥250.8bn |
| 営業利益 | ¥600mn | -5700万円 | ¥2.1bn | ¥1.3bn |
| 経常利益 | ¥680mn | ¥13mn | ¥2.1bn | ¥1.3bn |
| 純利益(親会社株主帰属) | ¥300mn | -1億8700万円 | ¥650mn | ¥50mn |
オークワは業績下振れの主因を主にスーパーマーケット事業によるものとしている。来店を促す各種販促施策を展開したものの、想定を上回る消費者の節約志向の強まりを補うには至らず、既存店売上高は当初計画を2.3%下回った。施策を打っても客数や買上点数の押し上げ効果はわずかにとどまった。コスト面では、原材料価格の高騰や為替変動による仕入価格の不安定な状況が続くなか、顧客支持の維持と競争力確保に向けた価格政策を進める一方で、荒利益率は計画を0.2ポイント下回った。販売管理費は概ね計画どおり推移したとしているが、経費管理だけでは収益の下振れを補いきれなかった。
2027年2月期の通期について、オークワは連結純利益を5000万円と予想し、4月時点の目標6億5000万円から92.3%の下方修正となる。営業収益は2508億円(1.8%減)、営業利益・経常利益はいずれも13億円(38.1%減)を見込む。同社は販売施策の浸透により下期に一定の改善を見込む一方、下期の既存店売上高計画は当初予算から1.0%引き下げた。人件費やエネルギーコストは引き続き上昇しているとしつつも、これらの増加は当初計画に織り込み済みであり、引き続き効率化とコスト削減を推進する方針だ。
オークワの開示資料には通常の注記が付されており、業績予想は9月25日時点で入手可能な情報に基づくものであり、実際の業績は今後の様々な要因により異なる場合があるとしている。
