味の素は9月8日に関東財務局へ提出した月次報告書によると、8月に125万600株を66.6億円で買い戻した。これにより、2025年11月の取締役会決議に基づく累計取得数は1461万8700株、取得総額は636.7億円となり、上限3000万株に対して48.73%、上限800億円に対して79.58%に達した。
この2つの比率の差こそが注目点だ。味の素は金額ベースの予算の8割近くを消化した一方、株数ベースの上限は半分にも満たない水準にとどまっており、プログラム開始当初のペースが示唆していたよりも高い平均取得単価で買い進めてきたことを意味する。2025年11月6日に可決された取締役会決議は、2026年11月30日まで東京証券取引所における市場買付を認めている。
| 指標 | 2026年8月 | 2026年8月31日までの累計 | 承認上限 |
|---|---|---|---|
| 取得株式数 | 1,250,600 | 14,618,700 (48.73%) | 30,000,000 |
| 取得金額 | ¥6.66bn | 636.7億円(79.58%) | ¥80bn |
別途、味の素は8月25日に自己株式75万1000株(時価29.7億円相当)を処分し、執行役員向けの中期業績連動型株式報酬制度への充当を継続した。8月31日時点で、同社の自己株式保有数は2418万6685株、発行済株式数は9億7773万5616株となっている。これは金融商品取引法に基づく通常の月次進捗報告であり、新たな自己株式取得の授権ではなく、株価への影響について言及するものでもない。
