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第2026-11-06号|2026年11月6日

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キオクシア中間純利益2兆2000億円、中国がソフトバンクのABB事業買収を阻止へ

キオクシアは中間期の純利益2兆2000億円を計上、中国当局はソフトバンクによるABBの中国ロボティクス事業買収を禁止、トヨタは損保保有の自社株を10%ディスカウントで公開買付けへ。

マーケット

市場概況

11月6日付ブリーフより2026年11月6日時点(日本時間)
日経平均株価57,434.77-5.96%
TOPIX3,707.99-5.9%
JPXプライム150指数1,544.08-5.98%
米ドル/円157.95-0.15%
10年物国債利回り2.806%-4.9 bps

東京株式相場は軟調、長期金利(10年物国債利回り)は小幅に低下した。

出典:日経、JPX、日銀、財務省(数値のみ、解説は含まず)

2026年10月30日終了週の東証プライム投資部門別売買動向

買い越し(+)/売り越し(−)

投資部門週末日
海外投資家差引+¥206.3bn
個人差引−¥7.9bn
信託銀行差引−¥293.1bn

日本取引所グループ、投資部門別売買状況(東証プライム、週次売買代金)

主要記事

キオクシアのAI追い風

データセンターのラックに収められたエンタープライズ向けSSDモジュールと、その横に積まれたシリコンウエハーおよび右肩上がりの抽象的な曲線

キオクシア、中間純利益2兆2000億円 データセンター向け価格急騰

キオクシアホールディングスの2026年9月中間期の親会社の所有者に帰属する中間利益は、前年同期の589億円に対し2兆2000億円となった。売上収益は4兆2500億円と、2026年3月期通期の2兆3400億円を上回った。

変更点: 同社は大幅増益の要因として、生成AI向けを中心とする旺盛なデータセンター需要、平均販売価格の大幅な上昇、記憶容量ベースの出荷増、および平均レートが前年同期の1ドル=146円から160円となった円安を挙げている。SSD・ストレージの売上収益は4620億円から2兆7900億円に達し、スマートデバイス向けは2363億円から1兆3100億円に増えた。

注意点: 営業利益は3兆2600億円だった。Viasatとの米特許訴訟で2026年7月に2億2900万ドルの損害賠償支払いを命じる評決が出され、同社は控訴したものの支払いの可能性が高いと判断し、360億円の引当金を計上した。営業キャッシュ・フローは売上債権の増加による1兆100億円のマイナス影響を受け2兆3800億円となり、期間中に8000億円の自己株式を取得した。

注目点: 経営陣はリスク要因として、競合他社の増産や顧客の反発が生じた場合のフラッシュメモリ需要の成長鈍化、データセンター向け製品のシェア伸び悩み、単価の頭打ちを挙げている。固定費の比率が高いため、わずかな減収でも営業利益やキャッシュ・フローに不均衡に大きな打撃を与えるとしている。Bain Capitalが助言するファンドが14.53%、東芝が12.43%を保有しており、半期報告書はいずれかの売却が株価の重荷となり得るとしている。

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注目記事

企業動向

工場ラインの産業用ロボットアーム。1本のアームが安全柵の後ろで停止している。

中国当局、ソフトバンクによるABBの中国ロボティクス事業買収を禁止

ソフトバンクグループは、中国の外商投資安全審査業務メカニズム弁公室から、ABBの中国におけるロボティクス事業の買収を禁止する旨の通知を受領したことを11月4日に確認したと発表した。開示資料は11月6日付。

変更点: 同社は2025年10月8日、規制当局の承認や一般的なクロージング要件の充足を条件として、ABBのロボティクス事業を買収する最終契約をABB Ltdと締結していた。今回の禁止通知は外商投資安全審査業務メカニズム弁公室から出されたもので、中国事業を対象としている。

注目点: 同社はABBと緊密に協議しており、両社で取引に建設的に取り組んでいるとしている。開示すべき事項を決定した場合は速やかに公表する。今回の発表では、取引を継続するか、再編するか、あるいは中止するかについては言及していない。

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機械に鎖がかけられ、横に未使用のパレットが置かれたたばこの生産ライン。外部の管理下に置かれた操業状況を示唆している。

JT、ロシア大統領令で現地製造子会社4社が一時管理下に

日本たばこ産業(JT)は11月6日、前日に署名されたロシア大統領令により、ロシアの現地製造子会社4社が一時管理の対象となったと発表した。同社は国内外のあらゆる制裁措置や規制を順守した上でロシア事業を継続していたとしている。

変更点: 同社は現状について、現地法人4社(いずれも製造会社)が一時管理の対象とされていることのみを説明している。詳細情報や今後取り得る対応、グループへの影響の確認を進めているとしており、開示資料には業績への影響額は記載されていない。開示すべき事項が判明した場合は速やかに公表する。

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トヨタ、損保保有の自社株1億875万株を1株2725円で公開買付け

トヨタ自動車は自社株約1億875万株(自己株式を除く発行済株式総数の約0.92%)を対象に、1株2725円で自己株式の公開買付けを開始した。買付総額は約2964億円。買付期間は2026年11月6日から12月7日までで、決済開始日は12月29日。

変更点: 応募するのはMS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下の2社と、その他損害保険会社2社。トヨタによると、政策保有株主である損保各社は政策保有株の縮減方針を掲げており、市場売却となれば同社株の需給が一時的に悪化することを懸念した。買付価格は、11月4日終値(3028円)と同日までの1カ月平均(3030円)のうち低い方の価格から10%ディスカウントした水準。

注目の数字: あわせて自己株式の取得枠を従来の5億株・1兆円から6億1000万株・1兆3000億円に引き上げる。手元資金は買付け後に9兆4800億円から9兆1900億円に減少するとしている。本公開買付けは完了した自社株買いではなく、取得した株式は消却される。応募が買付予定数を上回った場合は按分比例で買い付けることとしており、損保各社はその場合に追加で応募する意向を確認している。公開買付代理人はSMBC日興証券で、オンラインでの申し込みは受け付けない。

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三菱重工、事業利益予想を6000億円に上方修正 工事進捗が加速

三菱重工業は2027年3月期の連結事業利益予想を従来の5400億円から11.1%増の6000億円に、売上収益予想を5兆4000億円から6兆円に上方修正した。上期のエナジー部門および航空・防衛・宇宙部門の工事が計画より順調に進捗したほか、ガスタービン・コンバインドサイクルの採算が改善したとしている。

数字で見る: 事業利益予想はエナジー部門が3400億円から3800億円に、航空・防衛・宇宙部門が1700億円から1800億円に引き上げられた。上期実績は売上収益が19.4%増の2兆5200億円、事業利益が45.3%増の2493億円だった。通期予想には、勿来および広野のIGCC設備に関する損失700億円と、別途計上するリスクバッファ200億円を引き続き織り込んでいる。

注目の動き: また、11月6日の取締役会で、自己株式を除く発行済株式総数の3.6%にあたる1億2000万株、3000億円を上限とする自己株式取得を別途決議した。取得期間は2026年11月9日から2027年11月8日までで、取得した全株式を消却する。業績予想の前提為替レートは1ドル=150円で、中東情勢の影響は織り込んでいない。

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注目記事

政策・金利デスク

送電設備の横に検問所のゲートと確認印を配したイラスト。電力会社に対する規制当局の監督を示唆している。

経産省、中部電力に業務改善命令 法令遵守と内部通報を抜本強化し外部検証へ

経済産業省は中部電力への対応を報告徴収から業務改善命令へと進めた。赤澤経済産業相は11月6日の閣議後記者会見で、同日付で電気事業法に基づく業務改善命令を発出したと発表した。

変更点: 命令では、法令遵守体制や内部通報対応の抜本的強化をはじめとする改善策の実施を指示した。同社は取組状況を経産省に継続的に報告する必要があり、同相はまず外部人材を活用して進捗を客観的に検証する必要があると述べた。経産省は3件の不適切事案に関する報告徴収命令への回答を10月29日に中部電から受領した後、業務改善命令の発出に向けた準備を進め、全手続きの完了を受けて発出した。

注目点: 赤澤氏は、3件は同一部署で起きたものではないとみられるが、ガバナンスの徹底的な見直しが必要だと指摘した。法令遵守意識や内部通報への未対応を問題視し、引き続き「最大限厳格に」対応していくと述べた。今後は、外部検証を経て中部電が経産省に提出する進捗報告が焦点となる。

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サーバーラック、警察の資機材ケース、およびセキュリティ点検の対象としていくつかのノードにフラグが立てられたシステムグリッドのイラスト。

政府、サイバー防衛に予備費100億円 AI脆弱性点検に20億円

政府は6日の閣議で、サイバーセキュリティ対策として総額100億円の予備費使用を決定した。財務相が閣議後記者会見で明らかにした。セキュリティ対策を速やかに進めるための措置としている。

変更点: 財務相は3つの項目を挙げた。最大の項目は警察のサイバーセキュリティ対策用の資機材整備費で41億円。このほかデジタル庁のシステム強化に38億円、政府機関等の重要システムにおけるAIを活用した脆弱性点検に20億円を充てる。

注目点: 同日にはサイバーセキュリティに関する関係閣僚会議が緊急対策パッケージを取りまとめる予定となっており、パッケージの正式決定に先立って予備費の使用が決定された。

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10年債入札、平均落札利回り2.768% 10月比33.3bp低下

財務省の入札カレンダーには11月5日付の10年物国債入札が記載されている。同省のページでは検証可能な入札結果の数値が確認できないため、本号では利回りや表面利率、応札倍率などの数値を掲載しない。

注目点: 日本国債の需要動向を判断するにあたっては、財務省が公表する11月5日入札の結果を確認されたい。

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ニュース短信

クイックヒット

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  • 京成電鉄、2028年3月からの運賃14.1%値上げを申請 通学定期は据え置き

    京成電鉄は2028年3月から運賃を14.1%引き上げる変更認可を国土交通相に申請した。通学定期を据え置き、バリアフリー料金を廃止する一方、申請上の計算方式ではなお平均81億8000万円の赤字を見込む。

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    水産庁は、さんまの調製品やいかのひれ・肝臓などを輸入時の適法漁獲証明の対象に追加する改正案を公表した。意見募集の締め切りは12月4日で、2027年7月上旬の施行を予定している。

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