トリケミカル研究所(東証プライム:4369)は、2027年1月期の通期利益見通しを上方修正した。上半期の業績が3月に示した予想を大幅に上回ったことを受けたものだ。
山梨県上野原市に本社を置く半導体製造用高純度化学品メーカーの同社は、2026年7月31日までの6カ月間の売上高が147億円となり、137億円の予想を7.3%上回ったと発表した。営業利益は38.4億円で計画をほぼ30%上回り、親会社株主に帰属する純利益は33.7億円と、会社予想の21.9億円を54%上回った。上半期の1株当たり利益(EPS)は103.81円で、予想の67.39円を上回った。
経営陣は2つの具体的な要因を挙げた。半導体メーカーが生成AI関連需要を受けて工場の高稼働率を維持し、その設備投資により同社の中国・台湾向け出荷が当初の想定を上回った。また、韓国でのメモリ生産の好調により、持分法適用会社であるSK Tri Chem Co., Ltd.の業績が計画を上回り、本業ではなく経常利益に反映される投資収益が加わった。
こうした地域別の傾向は、上半期の売上高の内訳にも表れている。外部顧客向け売上高は中国が58.4億円、台湾が49.5億円となり、日本の22.1億円、韓国の12.8億円を上回った。
43%増の利益目標
経営陣はこうした状況が持続すると見込んでおり、トリケミカル研究所は中間決算に合わせて通期の連結業績見通しを修正した。売上高は295億円を目指し、3月に設定した270億円の予想から9.3%増となる。営業利益は74.5億円で24.2%増、経常利益は87.2億円で38.4%増、親会社株主に帰属する純利益は65.7億円で、従来目標の46億円から42.8%増となる。通期のEPS見通しは141.55円から202.17円に上昇する。
| 指標 | 3月予想 | 修正後予想 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥27.0bn | ¥29.5bn | +9.3% |
| 営業利益 | ¥6.0bn | ¥7.45bn | +24.2% |
| 経常利益 | ¥6.3bn | ¥8.72bn | +38.4% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | ¥4.6bn | ¥6.57bn | +42.8% |
| EPS | ¥141.55 | ¥202.17 | — |
修正後の純利益目標は、2026年1月期に実際に計上した純利益55.2億円(売上高239億円)に対しても19.1%上回るとしており、これは同社自身の業績予想表による。
トリケミカル研究所の発表には、この予想が現時点で入手可能な情報に基づくものであり、実際の業績が同社が挙げた需要動向以外の要因によって異なる可能性があるという通例の留保事項が付されている。同社は9月1日にアナリスト向け説明会を開催し、9月14日に半期報告書を提出する予定だ。
