野村証券とロンドンを拠点とする傘下の野村インターナショナル、野村アセットマネジメントの3社は、関東財務局への提出書類で、東京証券取引所に5411で上場する鉄鋼メーカー、JFEホールディングスに対する共同保有株式の割合が、2026年8月31日時点で6.58%から7.74%(議決権換算)に上昇したことを共同で開示した。この変更報告書は同保有に関する一連の報告の8回目にあたり、9月7日に提出された。変更理由として、保有割合の1ポイント超の変動と、1%以上の重要な契約の締結または変更の2点が挙げられている。
3社を合わせた保有株式数は、共同保有者間での引渡請求権の重複計上を避けるため8,571,702株を差し引いた後、発行済株式639,438,399株に対して49,982,669株となった。内訳にはばらつきがあった。野村証券自身の保有比率は1.04%から1.05%へとほぼ変わらなかった。信託資産の運用を行う野村アセットマネジメントは5.03%から5.33%へとわずかに上昇した。実際に動いたのはロンドンのディーラー部門である野村インターナショナルで、その保有比率は0.52%から1.35%へと急増した。
| 提出者 | 保有株式数 | 現在の保有比率 | 従来の保有比率 |
|---|---|---|---|
| 野村証券株式会社 | 6,783,117 | 1.05% | 1.04% |
| 野村インターナショナル | 8,738,552 | 1.35% | 0.52% |
| 野村アセットマネジメント | 34,461,000 | 5.33% | 5.03% |
| 合計 | 49,982,669 | 7.74% | 6.58% |
この増加分の多くは単純な株式保有によるものではない。グループ全体のうち13,086,329株は、株式引受権付債券に紐づく潜在株式であり、野村証券が6,133,393株、野村インターナショナルが6,952,936株を保有している。野村証券はさらに、3者からコールオプションとして6,077,612株を保有する一方、単独の相手方に対して6,511,062株のコールオプションを発行していると報告している。野村インターナショナルは2者からコールオプションとして6,794,322株を保有し、12者にわたって5,585,757株のコールオプションを発行している。別途、野村アセットマネジメントは8者との貸株契約に基づき15,798,500株を貸し出している。
記載された保有目的は、経営への関与を目指す動きではなく、トレーディング勘定としての性格を示している。野村証券は証券業における商品在庫および累積投資業務を、野村インターナショナルは商品在庫を、野村アセットマネジメントは信託資産の運用を、それぞれ保有目的として挙げている。この種の変更報告書は、証券貸借やオプション取引を含め、銀行グループの各事業部門で積み上がったグロスポジションを追跡するものであり、それ自体はJFEホールディングスの経営に対する意図を示すものではない。今回の報告書からは、なぜロンドン拠点の保有が今回の期間でこれほど急増したのかという理由は説明されておらず、増加した事実のみが示されている。
