ラサールロジポート投資法人(3466)は9月18日、東京証券取引所に対し、今月から2027年9月にかけて段階的に4棟の倉庫を売却すると発表した。同日、来年2月までの6カ月間の分配金予想を3割上方修正した。
同投資法人は、千葉県柏市の倉庫を単独で売却する。売却予定価格は110.2億円で、帳簿価額88.9億円に対し、譲渡益は21.2億円を見込む。同社は、単独テナントが退去した後の将来的な収益リスクに対応するための売却だと説明した。別途、愛知県犬山市の物流センターと大阪府堺市の倉庫2棟からなる3物件パッケージは、非公開の単独の国内買主に一括で売却される。売却価格は合計185.7億円、帳簿価額は合計150.4億円で、譲渡益は合計35.2億円と見積もられている。買主が個別開示に同意しなかったため、パッケージ内の3物件それぞれの個別価格は開示されていない。
| 資産 | 売却予定価格 | 帳簿価額 | 譲渡益(見込み) | 譲渡日 |
|---|---|---|---|---|
| 千葉県柏市の倉庫 | ¥11.02bn | ¥8.89bn | ¥2.12bn | 2026年12月18日 |
| 3物件パッケージ:愛知県犬山市の物流センターおよび大阪府堺市の倉庫2棟 | 185.7億円(合計) | 150.4億円(合計) | 35.2億円(合計) | 2026年9月30日/2027年5月31日/2027年9月30日 |
決済は4つの日程に分かれている。犬山物件は2026年9月30日、柏物件は2026年12月18日に決済され、堺の2物件は2027年5月31日と2027年9月30日にそれぞれ決済される。柏物件の買主は、ラサールロジポートの資産運用会社の親会社と別途の資産運用契約を結んでいるため、資産運用会社の利益相反規程上の利害関係者に該当する。同投資法人は、この売却について社内の利害関係者取引審査を通じて承認したとしている。4件すべての売却による売却収入は、投資主への分配金、自己投資口の買付け、間接投資に充てられる予定であり、そのうち来年2月までの期間中に得られる約121億円が当該買付けの一部の資金となる。
同日提出された業績予想の修正は、この資産売却が将来だけでなく今の投資主にとっても重要である理由を示している。2027年2月までの6カ月間の営業収益予想は19.2%増の132.0億円、経常利益予想は31.0%増の64.2億円、利益超過分配を含む1口当たり分配金予想は33.4%増の4,282円となる。
| 項目 | 修正前予想 | 修正後予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | ¥11.08bn | ¥13.20bn | +19.2% |
| 営業利益 | ¥5.85bn | ¥7.42bn | +26.9% |
| 経常利益 | ¥4.90bn | ¥6.42bn | +31.0% |
| 純利益 | ¥4.90bn | ¥6.42bn | +31.0% |
| 1口当たり分配金(利益超過分配金含む) | ¥3,210 | ¥4,282 | +33.4% |
| 1口当たり分配金(利益超過分配金除く) | ¥2,952 | ¥4,019 | +36.1% |
| 1口当たり利益超過分配金 | ¥258 | ¥263 | +1.9% |
経営陣は、この増加を2つの要因によるものとしている。1つは、2027年2月より前に決済される物件(犬山および柏)から期間内に計上する見込みの23.0億円の譲渡益、もう1つは、同日発表された買付けおよび消却後の想定投資口数の減少(159万8,112口)である。同投資法人の前提には、平均稼働率98.8%、有利子負債1,710.2億円に対するLTV(負債比率)約47.2%も含まれている。同社は、2026年8月期までの別の期間の予想については変更していない。
これらの数値には、同投資法人自身による留保事項が付されている。譲渡益の数値は発表日時点で算出されたものであり、各決済までの間に変動する可能性がある。また、この予想は、期日を迎える債務の全額借り換えと、賃貸状況や金利にさらなる混乱が生じないことを前提としている。4物件のうち3物件の買主の氏名・名称は、取引相手先の要請により非公開となっている。
