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政策ウォッチ

コロケーション経由の高速取引、東証株注文の約85%・売買代金の約45%

金融庁の2026年6月までのデータによると、コロケーション経由の高速取引行為者は東証株式の注文件数の約85%を発注する一方、売買代金では約45%を占める

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月2日2分で読める
サーバーラックから伸びる多数の細い注文線が、取引所のマッチングエンジンでより細い約定の流れへと絞り込まれるイラスト

金融庁が2026年9月30日に公表した高速取引行為の動向の更新版によると、注文件数に占める高速取引行為者の比率は、売買代金に占める比率を大きく上回る。高速取引行為者の登録は、2018年4月に改正金融商品取引法が施行されて以来、義務付けられている。

登録の状況。2026年6月末時点の登録高速取引行為者は52者。1~6月は新規登録が1者、廃業が2者だった。以下の取引統計の対象は、より広い範囲で、登録高速取引行為者に、高速取引行為を行う金融商品取引業者を加えたものだ。

現物株式。金融庁のデータは東証上場の4437銘柄が対象。売買代金に占める高速取引行為者の比率は、おおむね30%台後半で推移している。金融庁は戦略別の内訳を、マーケットメイクが約15%、アービトラージが約10%、ディレクショナルが約40%、その他が約35%としている。ディレクショナルの比率は、売買代金全体が増加するなか、2026年以降低下傾向にある。

注文件数と売買代金では、比率が大きく異なる。コロケーション(取引所の売買システムに隣接してサーバーを置くこと)経由の高速取引行為者は、注文件数の約85%を占める一方、売買代金では約45%を占める。コロケーション経由以外は、どちらの指標でも1%未満だ。注文の種類別では、高速取引行為者は新規注文の約80%、取消注文の約90%を占めるが、約定件数では約40%にとどまる。現物株式では、取消件数にIOC注文の失効分を含まない。

デリバティブ。大阪取引所のデータは先物・オプション55商品が対象。売買代金に占める高速取引行為者の比率は35~50%で推移している。新規注文と取消注文に占める比率は約99%、約定件数では約65%だ。このデータでは取消件数に失効したFAK・FOK注文を含むため、株式の数値とは比較できない。

商品別では、日経225ミニ先物で60~65%、日経225先物で40~60%で推移している。TOPIX先物は25~60%、長期国債先物は25~40%だ。金融庁の数値はグラフから読み取った範囲で、同庁の資料は価格や約定品質に関する分析結果を示していない。