ABEJA(5574)の2026年8月期の純利益は2倍超に増えたが、営業段階の伸びはそれより小幅だった。売上高は27.7%増の45億8000万円、営業利益は59.4%増の7億1060万円、純利益は137.8%増の10億7000万円だった。
税効果
税引き前利益は7億5990万円で、純利益との差は税金によるものだ。法人税等合計は約3億600万円の益(マイナス)となり、同社は繰延税金資産の回収可能性の見直しによるものとしている。ABEJAの決算説明資料は、純利益にこの押し上げ分が含まれると記し、前期の法人税等合計は300万円にとどまったとしている。
売上構成に占める公的プロジェクト
同社は、公的プロジェクトでの取り組みが企業向けAI導入とともに拡大したとしている。決算短信は、NEDOが推進する生成AI開発支援プロジェクトGENIACを挙げ、ABEJAが第四期に採択され、IDOMと自動車整備向けのAIエージェント開発に取り組んでいると記している。決算説明資料では、公的プロジェクトは売上高の24%で、前期の18%、前々期の2%から上昇した。売上総利益率は62.4%から61.0%に低下した。このため、公的プロジェクトは売上高の中で比重を高めているものの、全体を占めているわけではない。
来期予想
ABEJAは、公的プロジェクトの拡大を軸に、売上高を59億6000万円(30.2%増)と見込む。営業利益は7億3000万円(2.7%増)、純利益は6億8000万円(36.2%減)の予想。同社は、案件構成の変化による利益率への影響と、採用・研究開発費の増加を予想に織り込んだとしている。営業利益率は15.5%から12.2%に低下する見込み。
