アドバンテストが2026年9月15日に関東財務局へ提出した自己株式買付状況報告書によると、同社は自社株買いプログラムの金額上限を事実上使い切った一方、取得株数は取締役会が承認した株数上限を依然として大きく下回っている。
取締役会は2025年10月28日にこのプログラムを承認し、2025年11月4日から2026年10月28日までの間に、最大1800万株、総額1500億円を上限とする買付を認めた。2026年8月単月では、アドバンテストは14営業日にわたり45万9700株を156億2000万円で取得し、うち8月20日には1日で9万3000株を33億6000万円で買い付けた。
これにより8月31日までの累計取得は575万9000株、金額にして1499億9671万6000円となり、1500億円の上限にほぼ達したことから、報告書自体も金額ベースの進捗率を100.00%と記録している。一方、株数ベースの進捗率は1800万株の上限に対しわずか31.99%にとどまる。
| 項目 | 累計(2026年8月31日時点) | 取締役会承認 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 取得株数 | 575万9000株 | 1800万株 | 31.99% |
| 取得金額 | 1499億9671万6000円(約1500億円) | 1500億円(約1500億円) | 100.00% |
両者の差は、アドバンテストが株数上限を使い切るよりもかなり早く円建ての支出上限に達したことを意味し、2026年10月28日までの承認された買付期間はなお約2カ月を残している。
同じ報告書によると、アドバンテストは8月28日に譲渡制限付株式報酬として自己株式13万1161株(金額にして19億3291万9657円)を処分し、買い戻した株式の一部を取り崩した。2026年8月31日時点で、同社は発行済株式7億3200万株に対し1004万7051株の自己株式を保有していた。
