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政策ウォッチ

ダイセキ子会社、静岡プラリサイクル工場に経産省補助金29.2億円獲得

ダイセキの環境関連子会社、静岡のプラスチック資源リサイクルプラント(総投資額99.5億円)に対し政府補助金29.2億円を獲得、条件は補助対象事業に従事する従業員1人当たり賃金10.4%引き上げ、特別利益計上は2030年2月期まで先送り、最終補助金額は完了後検査で変動の可能性

2026年9月15日2分で読めるダイセキ9793
安全装備を着用した作業員が、産業用リサイクル施設内でプラスチックの梱包が積み上げられた中、コンベヤーや破砕機を操作している。

ダイセキは、連結子会社であるダイセキの環境関連子会社が、経済産業省が実施する、中堅・中小・スタートアップ企業の賃上げに資する省力化投資向けの大規模成長投資補助金の第5回公募において採択されたと発表した。補助対象事業は静岡市におけるプラスチック資源の再商品化プラントで、総投資額は99.5億円、うち経産省が承認した補助金額は29.2億円。

静岡プラスチックリサイクル事業:補助金条件
数値はダイセキが2026年9月15日に開示した資料に基づく。補助金額は完了後の検査結果により変動する可能性がある。
項目
総投資額¥9.95bn
経産省承認補助金額¥2.92bn
目標賃上げ率(対象事業従事者1人当たり)10.4%
特別利益計上見込み時期2030年2月期

この補助金は無条件の交付ではなく、賃上げを条件としている。ダイセキは、補助対象事業に従事する従業員1人当たりの総支給額を10.4%引き上げるという目標を掲げているが、これは同社が約束した目標であり、まだ達成されていない。この仕組みこそが経産省の制度が意図するところであり、設備投資向けの補助金を単なる機器購入支援にとどめず、賃上げ要件を通じて交付する点にある。

ダイセキは、今回の採択が2026年4月7日に公表した2027年2月期の業績予想に影響を与えるものではないと説明した。補助金収入自体は、プロジェクトが完了する2030年2月期まで特別利益として計上されない見込みであり、同社はこの利益について圧縮記帳(直接減額方式)を適用する方針としている。また、ダイセキは最終的な補助金額が確定したものではなく、完了後の検査結果次第で変動し得る点も明らかにした。産業廃棄物処理・リサイクルを中核事業とする同社にとって、静岡工場は業績への計上に先立ち、数年早く循環経済関連の生産能力を拡大することになる。