GMOインターネット(4784)は、提供する「お名前.com デスクトップクラウド」で一部顧客のサーバー環境に第三者による不正なプログラムが設置されたことを受け、全プランのサーバーを停止した。同社によると、サーバー内に保存されていた取引口座のログイン情報が取得され、不正利用された可能性がある。再開時期は未定としている。
同社が確認した内容
GMOインターネットは10月19日に顧客からの問い合わせを受けて調査を開始。20日に一部顧客のサーバー環境に不正なプログラムが設置されていることを確認し、同日中に新規申し込みとコントロールパネルを停止した。被害拡大を防ぐため、21日午前4時から全プランのサーバーを順次停止し、22日に警察へ相談した。
発表によると、調査や顧客からの報告から、サーバー内に保存されていた取引口座のログイン情報が無断で取得・利用された可能性があることが分かった。個別の情報取得や不正利用の有無、その範囲については引き続き調査中としている。
影響範囲と対象情報
10月23日午後4時10分時点で、GMOインターネットは影響の可能性があるサーバー数を2万6739件としている。これは対象となり得るサーバー数であり、不正アクセスや情報取得が確認された件数ではないと強調している。
影響の可能性がある情報は、取引ツールに保存された取引口座のログイン情報など、サーバー内に保存されていた情報だ。GMOインターネットは、クレジットカード情報を含む顧客の決済情報はこれらのサーバー上で保持していないとしている。一方、顧客自身がサーバー内に保存した情報は影響範囲に含まれる。
今後の対応と未解明の点
GMOインターネットは、外部のセキュリティ専門会社と侵入経路および影響範囲の調査を進めるとともに、関係事業者と連携し、関係当局への報告・相談を進めている。また、顧客に対しては以下の対応を至急行うよう呼びかけている。
- 取引に使用していない端末から、取引口座および取引ツールの認証情報を変更すること。
- ログイン中の全セッションを切断すること。
- 取引履歴・残高を確認すること。
- 二要素認証を設定すること。
同社は連結業績への影響は現時点で算定できていないとし、業績予想の修正や新たに開示すべき事実が判明した場合は速やかに公表するとしている。侵入経路は現在も調査中で、サービスの再開時期は未定だ。
親会社のGMOインターネットグループ(9449)も同日、連結子会社での事案として発表を行い、子会社と同内容の件数や経緯を示した。自社の連結業績への影響も精査中で、現時点では算定できていないとしている。
