エクサウィザーズ(東証グロース:4259)は2026年9月8日、取締役会が東京のele&companyの全500株を取得し、既に業務委託先であるコンサルティング会社を完全子会社化することを決議したと取引所に開示した。取得価額は株式代金7億円にアドバイザリー費用400万円を加えた総額7億400万円。
ele&companyは設立間もない企業だ。2024年4月8日に資本金500万円で設立され、中央区日本橋を拠点にコンサルティング事業、有料職業紹介事業、労働者派遣事業を展開している。成長は目覚ましく、売上高は2024年12月期の1230万円から2025年12月期には2億530万円に伸び、2026年6月までの6カ月間には3億9590万円となった。この半期のみで営業利益は5530万円を計上した。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 上半期(2026年6月まで) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥12.3mn | ¥205.3mn | ¥395.9mn |
| 営業利益 | ¥1.2mn | ¥25.8mn | ¥55.3mn |
| 当期純利益 | ¥0.8mn | ¥20.2mn | ¥35.5mn |
| 純資産 | ¥5.8mn | ¥26.1mn | ¥61.6mn |
売却するのはele&companyの代表取締役(500株のうち450株、90.0%を保有)と、残り50株(10.0%)を保有する取締役の2名。両名とも売却後も既存の経営陣とともに経営を続ける。エクサウィザーズは今回の買収について、人員の獲得にとどまらず顧客接点の獲得だと位置付けている。ele&companyは既にエクサウィザーズ自身の顧客向けにAIコンサルティング業務の委託を受けているが、開示資料によれば両社の間に本件以前の資本関係、人的関係、その他の関連当事者としての関係はないという。
エクサウィザーズは2500社を超える企業・行政機関にAI製品を提供しているとするが、IT寄りの人材とは異なり、顧客自身の業務課題をAI案件に落とし込めるコンサルタントは業界全体で不足していると主張する。その根拠として、IDC Japanによる国内ビジネスコンサルティング市場の2025年から2029年にかけての予測を挙げている。想定するシナジーは、ele&companyの標準化されたチーム営業モデルをエクサウィザーズの既存事業に取り入れることから、エクサウィザーズの顧客基盤をele&companyの案件獲得につなげるクロスセル、さらに「AI×コンサルティング」というキャリアの打ち出し方によって、ele&company単独では獲得できなかった人材の採用にエクサウィザーズが役立てることまで多岐にわたる。
ele&companyの業績は、2027年3月期第3四半期からエクサウィザーズの連結業績に組み入れられる予定。本件が通期業績予想に与える影響は現在精査中で、エクサウィザーズは確定次第、必要な業績予想の修正を開示するとしている。契約締結と株式譲渡は2026年9月中に行われる予定。
