デジタルハーツホールディングス(3676)は、新たな支配株主を迎える見通しだ。会長自身が全額出資する買収目的会社がその受け皿となる。
デジタルハーツホールディングス会長が全額出資する持ち株会社、株式会社Sandboxは、2026年9月24日、検証・ITサービスを手掛ける同社株式に対する公開買付けを終了した。応募株数は1118万7236株に達し、買付予定数の下限である592万2743株を大きく上回ったことから、Sandboxは応募株式の全てを1株1060円で買い付ける。
決済は2026年9月30日に始まる。この時点でSandboxは11万1872個の議決権を保有し、デジタルハーツの総議決権の50.17%を占め、同社の新たな親会社かつ筆頭株主となる。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 公開買付け価格 | 1株1060円 |
| 応募株数 | 11,187,236 |
| 買付予定数の下限 | 5,922,743 |
| 決済開始日 | 2026年9月30日 |
| 決済後のSandboxの議決権 | 111,872 (50.17%) |
| 決済後の会長の直接保有議決権 | 89,256 (40.03%) |
| Sandboxと会長の合計議決権 | 201,128 (90.20%) |
会長は公開買付け前から942万5633株を保有していたが、応募したのは50万株のみだった。決済後は自身の名義で8万9256個の議決権を保有し、総議決権の40.03%となり、デジタルハーツの筆頭株主の地位を退く。Sandboxの保有分と合わせると、会長側の議決権は合計20万1128個、デジタルハーツの90.20%に達する。日本の開示規制では、この合算保有により会長は「支配株主(親会社を除く。)」に該当することになり、筆頭株主の地位とは別の区分となる。
Sandboxは資本金の少ない会社で、2026年7月13日に資本金50万円で設立され、事業内容は株式や有価証券の保有、売買、運用及び管理業務等とされている。Sandboxの代表者がデジタルハーツの会長を兼務するこの重複関係について、同社自身の開示は関連当事者に該当すると指摘している。
デジタルハーツによると、Sandboxは8月6日の買収発表で示したスクイーズアウト手続きを進め、株主をSandboxと会長のみとすることを目指しているという。これが実行されれば、同社株式は東京証券取引所の上場廃止基準に従い、プライム市場から上場廃止となる。デジタルハーツの代表取締役社長は譲渡制限が付された株式を保有しており、その制限のため本公開買付けに応募できなかった。残りの手続きの具体的な日程は未定で、両社は協議の上で詳細を公表するとしている。
