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中国建設銀行、上半期の信用コスト20.8%増 不良債権比率は1.29%に低下

中国建設銀行の上半期の信用減損損失は20.79%増の1300億3000万人民元となった。一方、不良債権比率は1.29%に低下し、純利益は5.56%増え、正味金利マージンは1.37%に下がった。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年9月30日3分で読める
積み重なった元帳の列の抽象イラスト。狭まるマージン帯の上に、大きくなる引当金のブロックを配置

中国建設銀行は2026年上半期に信用減損損失を1300億3000万人民元計上し、前年同期の1076億5000万人民元から20.79%増えた。同期間に報告ベースの不良債権比率は、2025年末の1.31%から1.29%に低下した。2つの数字が示すものは異なる。一方は損益計算書に計上された費用で、他方は貸出金残高に占める割合である。

それでも利益は増加

純利益は5.56%増の1716億8000万人民元、同行株主に帰属する利益は4.62%増の1695億6000万人民元だった。営業収益は10.48%増の4263億3000万人民元。正味受取利息は8.46%増の3109億6000万人民元で、正味受入手数料は1.42%減の642億9000万人民元だった。

上半期決算の概要
特記なき場合は百万人民元、6月30日終了の6カ月間。IFRS、連結
項目2026年2025年
営業収益426,333385,905
正味受取利息310,958286,709
信用減損損失130,028107,652
当期純利益171,677162,638
正味金利マージン(%)1.371.40

マージンは低下、残高の伸びが寄与

正味金利マージンは1.37%で、2025年上半期の1.40%、2024年上半期の1.54%を下回った。同行によると、付利負債のコストの低下は付利資産の利回りの低下より大きかった。負債側は1.28%(対1.58%)、資産側は2.54%(対2.82%)だった。貸出金利回りは2.96%から2.68%に低下した。残高の増加が正味受取利息を255億人民元押し上げ、金利の低下が12億5000万人民元押し下げた。

その他の非利息収入は50.35%増の510億9000万人民元となった。投資有価証券関連の利益は116億9000万人民元から201億7000万人民元に増えた。償却原価で測定する金融資産の認識中止益は、94億人民元に対し183億2000万人民元だった。同行は主に債券売却によるものとしている。

信用の質:貸出残高が増え、比率は低下

顧客向け貸出金の減損損失は、1150億6000万人民元に対し1253億4000万人民元となった。同行は信用減損総額の増加を、主に貸出金関連費用の102億8000万人民元の増加によるものとしている。不良債権比率は1.29%に低下したが、不良債権残高は2025年末から149億9000万人民元増えて3789億8000万人民元となり、貸出金総額は5.65%増の29兆3400億人民元となった。引当金は不良債権の238.69%をカバーし、233.15%から上昇した。

内訳は強弱が混在する。法人向けの不良債権比率は1.53%から1.46%に改善したが、個人向け貸出の比率は1.19%から1.31%に上昇した。クレジットカードは2.36%から2.54%、住宅ローンは0.89%から0.98%に上昇した。延滞貸出は4061億7000万人民元で、貸出残高の1.39%となり、1.33%から上昇した。要注意貸出の比率は1.77%を維持した。同行の移行率表では、要注意貸出は28.62%で、2025年末は14.98%だった。

自己資本:リスク加重資産の増加で比率は低下

普通株式等Tier1比率は14.63%から14.24%に、Tier1比率は15.47%から15.15%に、総自己資本比率は19.69%から19.42%にそれぞれ低下した。リスク加重資産は23兆6900億人民元から25兆1300億人民元に増えた。同行はすべての比率が規制要件を満たしているとしている。上半期には永久資本債を300億人民元、Tier2資本債を600億人民元、総損失吸収力に係る非資本債を600億人民元発行した。

取締役会は525億8000万人民元の中間現金配当を提案した。10株当たり2.010人民元で、2026年下半期の株主総会に諮られる。