日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの親会社であるARCHIONは2026年9月25日、株式会社三井住友銀行がアレンジャーを務め複数の金融機関が参加するシンジケート団とコミットメントライン契約を締結した。同契約により、コミットメント期間2年間で最大2500億円の借入枠を利用できる。同社はこのうち2000億円の借り入れを決定しており、無担保で弁済期限は2026年10月30日。ARCHIONは金融商品取引法に基づき、この開示を臨時報告書として関東財務局に提出した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 借入枠 | ¥250bn |
| ARCHIONが借り入れを決定した金額 | ¥200bn |
| コミットメント期間 | 2026年9月25日から2年間 |
| 今回の借入の弁済期限 | 2026年10月30日 |
| アレンジャー | 株式会社三井住友銀行をアレンジャーとする銀行シンジケート団 |
| 担保 | 該当なし |
今回の狙いは新規債務の調達ではない。ARCHIONによれば、今回の2000億円の借り入れは主に、日野自動車と三菱ふそうトラック・バスがそれぞれ運転資金確保のため個別に非コミットメント型で調達していた短期借入金を借り換えるものだ。今後、両トラックメーカーの円建て資金調達はARCHIONを通じて行われ、同社が各事業会社に対しグループ内融資を行う形となり、各社が個別に借り入れることはなくなる。ARCHIONは、この再編によってグループ全体の資金調達規模を拡大する意図はないとしている。
このコミットメントライン契約には、締結後も数年にわたり判定される財務制限条項が付されている。ARCHIONは2027年3月期末時点で連結資本合計を7633億円以上に維持しなければならない。2028年3月期以降は、2027年3月期末時点で実際に報告される連結資本合計の75%以上を維持する必要があり、この下限は7633億円の75%に固定されるのではなく、実際の報告額に応じて変動する。契約はまた、2027年3月期を起点として営業損益が2期連続で赤字となることを禁じている。3つの条件はいずれも表面上は厳しいものではないが、統合後のトラック事業が不振に陥った場合、融資団が契約に基づき対応を取る根拠となる。
ARCHIONは、この契約の締結及びこれに基づく借入の実施が2027年3月期の連結業績に重大な影響を及ぼすことはないと見込んでおり、従来公表していた業績見通し及びキャピタル・アロケーション方針にも変更はないとしている。
10月30日という弁済期限は、2年間のコミットメント期間とは区別しておく必要がある。この期限は今回の2000億円の借り入れにのみ適用されるものであり、最大2500億円を対象とするコミットメントライン自体は2026年9月25日から2年間続く。
