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ヒューリックリート投資法人、スポンサー資産交換に212億円借入れ

ヒューリックリート投資法人は、都内の老朽化した3物件をスポンサーのヒューリック株式会社との交換により手放し、大阪に新築された高級複合タワーの共有持分24.99%を取得するとともに、同社から江東区のオフィスビルを別途取得する計画だ。取得資金の一部に充てるため、みずほ銀行と三菱UFJ銀行から212億円を借り入れることを決定した。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年9月25日3分で読めるヒューリックリート投資法人3295
2棟の古いオフィスビルの模型と、より高層の複合用途タワーの模型を天秤で比較し、その脇に借入れの書類を置いたイラスト。

ヒューリックリート投資法人(3295)は9月25日、東京証券取引所に対し、同日発表した資産交換の資金の一部に充てるため212億円を借り入れることを決定したと開示した。借入先はみずほ銀行と三菱UFJ銀行で、スポンサーであるヒューリック株式会社への交換差金の支払いを含む取得費用の一部に充当する。

スポンサー主導の資産交換

この借入れは、関連当事者間の資産交換の資金の一部に充てるためのもので、ヒューリックリート投資法人は都内の老朽化した3物件を手放す。ヒューリック麹町ビルは帳簿価額126億円に対し133億円で譲渡し、ヒューリック渋谷一丁目ビルは帳簿価額50億円に対し65億円、トラストガーデン用賀の杜(有料老人ホーム)は帳簿価額51億円に対し75億円で譲渡する。見返りとして、2026年2月に竣工し心斎橋駅に直結する大阪の28階建て複合ビル「QUARTZ SHINSAIBASHI」(商業施設・ホテル・オフィス)の共有持分24.99%を295億円で取得する。同ビルの1階から3階の路面店には既にBVLGARI、CHAUMET、DIESELが出店しており、CARTIERとFENDIも出店を予定するほか、「ザ・ゲートホテル大阪 by HULIC」も入居している。これとは別に、同投資法人は東京都江東区のオフィス物件イーストネットビルディングを、同じくヒューリック株式会社から191億円で取得することで合意しており、両取引とも9月30日に決済される予定だ。ヒューリック株式会社は同投資法人の資産運用会社を保有し、投資口の14.50%を保有していることから、投資信託及び投資法人に関する法律に基づく役員会の承認が必要だった。資産交換に伴いヒューリック株式会社に支払う交換差金22億円は、同日付で手元資金と新規借入金により決済される予定だ。

資金調達の内容

ヒューリックリート投資法人の新規借入金
すべての借入金は無担保・無保証で、返済期日に一括弁済する。実行日は2026年9月30日を予定していた。
借入先借入金額1ヶ月物日本円TIBOR上乗せ幅返済期限
みずほ銀行(短期)¥5.0bn+0.20%2027年8月31日
みずほ銀行(長期)¥5.0bn+0.25%2028年2月29日
みずほ銀行(長期)¥5.0bn+0.25%2028年8月31日
三菱UFJ銀行(短期)¥6.2bn+0.20%2027年9月30日

4件の借入れはいずれも無担保・無保証で、返済期日に一括弁済する方式であり、金利は1ヶ月物日本円TIBORを基準に毎月見直される。開示された借入れ前後の比較によると、実行後はヒューリックリート投資法人の短期借入金が46億円から158億円に、既発の投資法人債を含む有利子負債総額が1951億円から2163億円に増加する見込みだ。

予想であり実績ではない

ヒューリックリート投資法人の補足説明資料は、本交換とイーストネットビルディングの取得を合わせた資産入替え全体により、償却前の営業純収益(NOI)が1期あたり4億2300万円(4.7%)増加し、含み益が約57億円増加、1口当たり純資産額(NAV)は4005円上昇すると見込んでいる。このうち交換単独では1億9900万円の利益計上を見込む。これらはいずれも資産運用会社による試算であり、確定した実績ではない。同投資法人は交換に関する開示の中で、2027年2月期までの6か月間としてすでに公表している業績予想への影響は軽微であり、修正は不要だとしている。