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AVI、ワコム保有19.16%に引き上げ 配当性向65%を要求

アセット・バリュー・インベスターズはワコム株の保有比率を19.16%に引き上げたと開示し、配当性向目標65%をすでに提案していることも明らかにした。取締役会の構成変更や資産売却など、より広範な選択肢は留保しているが、まだ行使していない。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年9月24日2分で読めるワコム6727
上昇する保有比率の棒グラフと、65%付近を指す配当性向ゲージを並べた、くすんだ青とグレーのトーンのイラスト。

アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド(最高経営責任者ジョー・バウエルンフロイント率いるロンドンのファンド)は、9月24日に関東財務局へ提出した変更報告書によると、ワコム(6727)株の保有比率を18.11%から19.16%に引き上げた。同報告書によれば、保有比率の1%以上増加を契機とする報告義務は9月14日に発生した。今回の変更報告書は同社によるワコムに関する提出としては17回目であり、単発の取引ではなく継続的な保有姿勢を示すパターンとなっている。

抽象的な要望ではなく具体的な数値

報告書の『重要提案行為等』に関する定型的な記述の中に、一つだけ具体的な要求が埋もれている。AVIはワコムに対し、配当性向の目安を65%に設定するようすでに提案しているという。これはすでに行われた要求であり、AVIが発行者の企業価値向上に必要と判断した場合に行使する権利を留保しているとする、より長いリストの行動とは区別される。留保されているリストには、重要な資産の処分または譲受け、代表取締役の交代、取締役会構成の変更、事業の全部または一部の譲渡、資本政策のより広範な見直しが含まれる。報告書は、これらより広範な措置の詳細、時期、条件がいずれも未定であることを明記している。報告書に記されているのはAVIの要求のみであり、ワコムがこの目標を受け入れたか拒否したかについての回答は示されていない。

保有拡大の経緯

AVIの保有株数は、6月30日時点の発行済株式総数1億3500万株のうち2586万1950株となっている。報告書は、取得資金196億円の全額を「その他」に分類しており、出所はファンド自身の資金で、借入金は別途計上されていない。報告書に添付された取引記録によると、7月21日から9月14日にかけてほぼ連日買い増しが行われ、市場内取引と市場外取引に分かれており、市場外の価格は同期間で1株742円から854円の範囲だった。

確定していることと未定のこと

報告書が明確に示しているのは二点である。AVIの保有比率が19%を超えたこと、そしてワコム経営陣に対し具体的な配当性向の数値を提示したことだ。取締役会の変更、資産の異動、事業譲渡の可能性など、文書内のそれ以外の記述は、AVIがすでに取った措置ではなく、将来行使し得る選択肢として位置付けられている。報告書が列挙する具体的な提案のうち、AVIがワコムにすでに行ったと明言しているのは配当目標のみである。