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カルナバイオサイエンス、MDアンダーソンとの白血病MOUを治験契約に格上げ 費用は負担

カルナバイオサイエンス、MDアンダーソンの再発・難治性AML向けフェーズ1b治験で契約締結、monzosertibを供給し費用を負担。患者登録や結果の報告はなく、登録情報の更新は原則個別に発表しない方針

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月5日2分で読めるカルナバイオサイエンス4572
治験実施計画書のバインダーの横に置かれた、細い線でつながる2本の実験用バイアル。薬剤供給と治験の契約を表す

カルナバイオサイエンス(4572)は、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと、開発候補薬monzosertib(AS-0141)のフェーズ1b医師主導治験に関するClinical Trial Agreement(CTA)を締結したと2026年10月5日に発表した。2025年12月18日に発表した非拘束的覚書(MOU)に続くもので、同社は両者が契約条件で合意したと説明している。

契約の対象

治験は再発または難治性の急性骨髄性白血病(r/r AML)患者を対象に実施する予定。monzosertib単剤と、アザシチジン、ベネトクラクスとの三剤併用について、安全性、忍容性、有効性を評価する設計だ。

MDアンダーソンがんセンター白血病科のAbhishek Maiti医師が主任研究者として治験を主導する。CTAに基づき、患者エントリーに向けた準備が進められる。あくまで準備段階であり、登録ではない。発表文は、投与を受けた患者がいるとは記していない。

カルナの負担

カルナバイオサイエンスは、治験に必要なmonzosertibを供給し、契約に基づき治験関連費用を負担する。発表文に費用の金額は示されていない。同社は、今回の契約が2026年12月期の連結業績予想に与える影響はないとしている。

臨床上の背景と開示の限界

同社によると、アザシチジンとベネトクラクスの併用は、高齢者や強力な寛解導入療法の適応とならないAML患者の標準治療として広く用いられているが、さらなる臨床成績の向上が求められている。また、化学療法を含む既存治療後に再発または難治となった患者の予後は依然として不良という。同社は、前臨床試験でmonzosertibがDNMT阻害薬およびBCL-2阻害薬との併用で強力な抗腫瘍活性を示したとしている。臨床での有効性データは報告されていない。

治験はMDアンダーソンがんセンターが主導するため、進捗管理と情報開示は同センターの方針に基づき、契約上の制約もある。同社は、ClinicalTrials.govの登録内容の更新について、原則として個別に発表する予定はないとしている。