商船三井(9104)は11月2日、2027年3月期の連結業績予想を修正し、親会社株主に帰属する当期純利益を8月3日公表の2400億円から3000億円に引き上げた。1株当たり当期純利益の予想も698円27銭から872円68銭に引き上げている。
修正理由として挙げた要因
同社は理由を2点挙げている。ドライバルク事業とエネルギー事業の市況が、8月公表時の想定を「上回る水準で推移」したこと。これとは別に、コンテナ船事業を運営する持分法適用会社のOCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.でも、堅調な市況を背景に前回想定を上回る業績が見込まれることだ。これらはいずれも同社自身による海運市況の説明であり、発表資料には運賃指数や輸送量のデータは示されておらず、セグメント別の修正内訳や同持分法適用会社の寄与額も明記されていない。
通期予想の数値
売上高予想は従来の2兆2300億円に対し2兆3700億円とした。営業利益は160億円増の1510億円、経常利益は700億円増の2950億円、当期純利益は600億円増の3000億円へそれぞれ引き上げた。
| 項目 | 前回予想 | 今回修正予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2兆2300億円 | 2兆3700億円 | 1兆8250億円 |
| 営業利益 | 1350.0億円 | 1510.0億円 | 1270.0億円 |
| 経常利益 | 2250.0億円 | 2950.0億円 | 1758.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2400.0億円 | 3000.0億円 | 2133.0億円 |
| 1株当たり当期純利益 | ¥698.27 | ¥872.68 | ¥619.78 |
修正幅にはばらつきがある。発表資料によると、引き上げ率は営業利益が11.9%、経常利益が31.1%、当期純利益が25.0%となっている。つまり上方修正の大半は営業利益より下の段階に生じており、発表資料ではその差の項目別の内訳は説明されていない。
中間期も実績ではなく予想
2026年9月中間期について、商船三井は営業利益予想を従来の650億円から720億円に、経常利益を1260億円から1620億円に、中間純利益を1370億円から1780億円にそれぞれ引き上げた。発表資料ではこれらは予想値として示されている。記載された前年同期実績は、営業利益が718億円、経常利益が1146億円、中間純利益が1162億円だった。したがって中間期の営業利益予想は前年同期並みにとどまり、経常利益と純利益の引き上げ幅が大きくなっている。
個別業績予想
商船三井は個別業績予想も修正した。通期の個別経常利益は従来の1200億円から1320億円に、当期純利益は1180億円から1270億円に引き上げた。一方、中間期の個別経常利益は従来の500億円から20億円減の480億円とし、中間純利益は520億円で据え置いた。
