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アステラス製薬が利益予想を上方修正、コア営業利益率30%へ

中間期の売上収益が23.4%増となったアステラス製薬は、通期のコア営業利益予想を6200億円から7000億円へ引き上げた。ただ、中間期のコア営業利益には為替の押し上げ効果412億円が含まれ、新予想も4月時点より円安の前提を置いている。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年11月4日2分で読めるアステラス製薬4503
階段状に上昇する棒グラフの横に置かれた医薬品のバイアルと点滴バッグ(成長のうち為替要因による部分を小さなアクセントバーで強調)

アステラス製薬(4503)が発表した2026年4〜9月期(中間期)決算によると、売上収益が23.4%増の1兆2700億円、コア営業利益が50.3%増の4249億円となったことを受け、同社は通期業績予想を上方修正した。通期のコア営業利益予想を4月時点の6200億円から7000億円に引き上げ、コア営業利益率は30%を見込む。

成長製品が牽引

重点戦略製品5品目(PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA)の中間期売上高は51.4%増の3339億円だった。PADCEVが54.5%増の1583億円となったほか、IZERVAYが562億円、VYLOYが459億円と続いた。主にPADCEVの伸びを反映し、重点戦略製品の通期売上予想を6800億円に引き上げた。これらはいずれも同社開示ベースの売上数値である。

為替影響は別途開示

円安も業績を押し上げた。期中平均レートは1ドル=159円、1ユーロ=184円と、前年同期の146円、168円から円安が進んだ。同社によると、為替変動は売上収益を993億円、コア営業利益を412億円押し上げた。

2つの利益指標

コア営業利益は同社の独自指標で、無形資産償却費や減損損失などを除外して算出する。国際会計基準(IFRS)のフルベースでは、前立腺がんを対象に開発していたASP5541の開発中止に伴う減損損失264億円を計上したものの、中間期の営業利益は58.8%増の3166億円となった。フルベースの通期予想は、売上収益2兆3300億円に対し、営業利益を3950億円から4600億円へ引き上げた。

新たな通期予想の想定為替レートは1ドル=158円、1ユーロ=181円と、4月時点の150円、180円から円安方向に修正されており、上方修正の一部は円安の継続を前提としている。