アステラス製薬(4503)が発表した2026年4〜9月期(中間期)決算によると、売上収益が23.4%増の1兆2700億円、コア営業利益が50.3%増の4249億円となったことを受け、同社は通期業績予想を上方修正した。通期のコア営業利益予想を4月時点の6200億円から7000億円に引き上げ、コア営業利益率は30%を見込む。
成長製品が牽引
重点戦略製品5品目(PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA)の中間期売上高は51.4%増の3339億円だった。PADCEVが54.5%増の1583億円となったほか、IZERVAYが562億円、VYLOYが459億円と続いた。主にPADCEVの伸びを反映し、重点戦略製品の通期売上予想を6800億円に引き上げた。これらはいずれも同社開示ベースの売上数値である。
為替影響は別途開示
円安も業績を押し上げた。期中平均レートは1ドル=159円、1ユーロ=184円と、前年同期の146円、168円から円安が進んだ。同社によると、為替変動は売上収益を993億円、コア営業利益を412億円押し上げた。
2つの利益指標
コア営業利益は同社の独自指標で、無形資産償却費や減損損失などを除外して算出する。国際会計基準(IFRS)のフルベースでは、前立腺がんを対象に開発していたASP5541の開発中止に伴う減損損失264億円を計上したものの、中間期の営業利益は58.8%増の3166億円となった。フルベースの通期予想は、売上収益2兆3300億円に対し、営業利益を3950億円から4600億円へ引き上げた。
新たな通期予想の想定為替レートは1ドル=158円、1ユーロ=181円と、4月時点の150円、180円から円安方向に修正されており、上方修正の一部は円安の継続を前提としている。
