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estie、IPO仮条件1070〜1100円 新株5万株・株主売出560万株

estieがIPOの仮条件を1070円〜1100円に設定。新株発行5万株に対し既存株主が563万8800株を売り出し、11月6日の上場予定日に向け10月28日に価格を決定する。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月20日2分で読めるestie,inc.(英語)658A
大量の株式が売出株主へ流れる一方、わずかな株式が企業の帳簿トレイに届く様子を描いたイラスト。

10月20日に提出された有価証券届出書の訂正届出書によると、estieは新規株式公開(IPO)の仮条件を1株1070円〜1100円に設定した。取締役会は同日、会社法上の払込金額を1株909円50銭と決定した。この金額は発行価格ではなく引受価額の法定下限にあたり、引受価額がこれを下回る場合は新株発行を中止する。

日程

発行・売出価格と引受価額は10月28日に決定する。申込期間は10月29日〜11月4日、払込期日は11月5日で、株式受渡期日は届出書が上場(売買開始)日とする11月6日の予定だ。

手取金の帰属先

同社は新株5万株を発行し、SMBC日興証券(3万6500株)とみずほ証券(1万株)を主幹事とする証券8社が全株を買取引受けする。既存株主は引受人の買取引受による売出しで563万8800株を放出し、その手取金はestieではなく売出人に帰属する。仮条件の中間値である1085円で試算すると、新株発行によるestieの差引手取概算額は、発行諸費用約2500万円を控除した約2490万円となる。

さらに、同社の代表取締役から借り入れる85万3300株がオーバーアロットメントにより売り出される場合がある。SMBC日興証券はこれと同数の新株85万3300株の第三者割当増資枠を保有しており、払込期日は12月9日、差引手取概算額は上限8億5100万円となる。これを合わせると手取概算額は合計で最大8億7600万円に達する可能性があり、7億7500万円を借入金の返済に、1億100万円を企業買収資金に充てる予定だが、現時点で決定した買収案件はない。オーバーアロットメントによる売出しは株数が減少するか、全く行われない場合がある。

売出人と親引け先

取締役会は売出総数の563万8800株を据え置く一方、売出人の内訳を変更した。日本政策投資銀行の売出株数が81万9900株から34万1400株に減少し、代表取締役の売出株数は30万株から54万8800株に増加する。このほか個人2人が新たに10万株ずつ売り出す。

同社は引受人に対し、指定販売先3社へ売出価格で株式を売り付ける親引けを要請した。対象はUntroDクロスオーバーインパクトファンド2号(上限46万7200株)と、業務提携に関する基本合意を結んでいる不動産会社2社(各上限28万300株)だ。3社はいずれも2027年5月4日まで株式を継続保有する旨を確約している。同ファンドの公開後の保有比率は2.62%となる見込みだ。