日本の診療所向けにオンライン問診、予約、患者管理ソフトを手がけるレイヤードは9月25日、東京証券取引所スタンダード市場に上場し、上場と同時に初の決算情報を公表した。2026年6月期の単体売上高は前期比35.6%増の19億8000万円、営業利益は同170.6%増の3億4400万円、当期純利益は同139.3%増の2億3900万円だった。
レイヤードによると、増収は月額課金の継続収入と医療機関への導入支援料が牽引した。月額利用料による「ストック」収入は10億9000万円に達し、Web問診ツール「Symview」、予約システム「Wakumy」、患者関係管理プラットフォーム「Kakarite」などを利用する5929施設から得た。解約率はわずか0.38%、施設当たりの平均収入は20万7000円だった。新規契約と既存顧客への追加導入の両方を含む導入支援料は6億2600万円だった。院内デジタルサイネージ広告収入は2億6000万円だった。
| 項目 | 2025年6月期 | 2026年6月期 | 2027年6月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 1,461 | 1,980 | 2,474 |
| 営業利益(百万円) | 127 | 344 | 458 |
| 経常利益(百万円) | 128 | 337 | 432 |
| 当期純利益(百万円) | 100 | 239 | 305 |
2027年6月期の業績見通しは、売上高が前期比24.9%増の24億7000万円、営業利益が同33.1%増の4億5800万円、当期純利益が同27.5%増の3億500万円で、利用医療機関数は7627施設に拡大する見込み。広告収入だけは流れに逆行し、既に受注済みの広告案件と院内サイネージ枠の放映スケジュールを踏まえ、同3.5%減の2億5000万円を見込む。
今回の上場では、公募で新株60万株を発行し、1株1400円で一般投資家に売り出した。払込金額は1株1147円50銭とした。加えて、オーバーアロットメントによる売出しに伴い、SBI証券を割当先とする第三者割当で最大12万7500株を10月21日、1株1288円で払い込む予定。今回の募集前の発行済株式数で計算すると、レイヤードの1株当たり利益(EPS)予想は135円82銭で、前期の106円53銭から増加した。同社は2025年6月期と2026年6月期の2期にわたり無配とし、2027年6月期についても配当は予定していない。
上場初開示には注意点が一つある。今回の開示における2026年6月期の財務諸表は金融商品取引法に基づく監査がまだ完了しておらず、レイヤードは監査報告書を受領していないとしている。有価証券報告書の提出予定日は上場4日後の9月29日。
